大相撲 力士の筋肉について

ぶちかまし

太っててコロコロとしたイメージのある力士ですか、実は体の多くは筋肉であり、それは日々の稽古によって鍛え上げられ、維持されています。

大相撲がテレビ中継されるのは、だいたい2ヶ月の間で15日間だけであり、しかも一試合が数秒ほどで終わってしまうため、力士が実際に稽古する姿はなかなか見る機会はありませんが、素人からは想像できないような激しい稽古を実施して、筋肉をはじめとする体の状態を維持しています。

大相撲中継をテレビなどで見ていると、一試合は数秒ほどで終わってしまうため、そんなに大袈裟な筋肉は必要ないと思う人がいますが、実際には全くそうではなく、むしろ無いとやっていけません。そもそも100キロを超える巨体が激しくぶつかって怪我しないようにすることはもちろん、同じ巨体同士で押し合ったり、投げ飛ばしたりするためには、強靭な肉体が必要になることはいうまでもありません。また、それらを怪我なく15日間続けるためにも必要となります。

大相撲の力士 腕力も凄い

大相撲の力士の魅力の一つに腕力の凄さもあります。何といっても大相撲の力士は200kgを超えるような人たちを投げたりする力があります。これは大人数人を投げ飛ばしているようなものですから、その腕力たるや恐るべきものがあると考えてもいいでしょう。それでいて、自分の体は分厚い脂肪によって守っているわけですから、まさに大相撲の力士は最強といってもいいような存在なのです。

プロレスなども腕力を自慢にしたりしていますが、大相撲の場合は真剣勝負という醍醐味があります。負ければそれがそのまま自分の生活に関わってくることになるわけですから、この真剣勝負はエンターテイメントの物とは全く違うものとなるわけです。

勝つための体を追求していった結果が力士の体になっているわけですから、その力というのは他の追随を許さないところです。あれだけの体をしていながら投げられたり、押し出されたりするわけですから、その迫力はとんでもないものがあるというわけです。

大相撲観戦 力士の体格にも注目

大相撲観戦をする機会に恵まれたときには、力士の体格にも注目してみてください。分類の方法は様々ですが、体重だけを比べるとアンコ型とソップ型に分かれます。アンコ型とは、魚のアンコウが由来となる用語で、大型力士の代名詞となっています。ソップ型は痩せているという意味で、スープに入れた鶏ガラが縮んで小さくなることに由来しています。

大相撲の取組では、小兵が巨漢力士を圧倒することも珍しくありません。大きいほうが有利になる部分はありますが、小さな人は機動力を活かすことで、体重のハンデを克服してきました。土俵際で強靭な粘りを発揮するのもソップ型の特徴で、大相撲の醍醐味の一つになっています。

ソップ型の力士は痩せ細っているという意味でしたが、58代横綱の千代の富士は筋肉の塊のような体格でした。あるいは、栃若時代に活躍した大内山のように、体格は細くても驚異的な長身が特徴的な場合もあります。ソップ型にも個性がありますから、観戦する際には楽しみが余計に生まれます。